妊娠したい女性の皆さんへ

不妊で悩む人は年々増えています。どうすれば妊娠に近づけるのでしょうか。

妊活している人シャワーで済ませていませんか

妊活とシャワーの関係

日常生活が忙しかったりすると、お風呂につからず、シャワーだけで終わらせる人も多いと思います。ところが、シャワーだけでは身体の芯から温まらず、肉体的な冷えは解消できません。卵巣機能の活動が低めの患者さんの中にお風呂嫌いな方がいて、シャワーしか浴びないと言っていたのですが、冷え体質に頭を悩ましていました。冷えが卵巣機能をどんどん低下させていると想定できるので、お風呂に浸かることと、体を冷やさないよう意識することを提案します。身体を芯から温かくするには、39~41度くらいのお湯に半身浴で20分~30分つかるのがいいと考えられているようです。じわじわと汗が生じたら、温まってきた証拠です。子宮や卵巣周辺の血の巡りもアップし、卵巣機能を上昇させてくれるはずです。

 

温泉で妊活、妊娠しても温泉はOK

昔の人はコンディションが崩れると温泉へ湯治に出向きました。現実的にいかなる効果効用が原因で回復に繋がったのか、科学的に立証することは簡単には出来ないと思いますが、お湯に浸かることで血の流れが促進され、冷えから解放されるのは確かです。よく「子宝の湯」と言われるのがあって、それにつかると子供を授かると言われています。こういった話は信憑性がないと思いますが、ミネラル成分がたくさんある温泉につかると、体温保持機能もアップして、体が温まるに違いありません。改めて温泉にはリラクゼーション効き目を見せるので、気持ちがゆったりして、妊活のプレッシャーも縮減するでしょう。過去には温泉の表示のところに禁忌症として、「妊婦、特に初期と末期」という物が存在しました。このラベルは医学的裏付けがないもので、平成26年、表示から除かれる様になりました。不妊治療の最中に突然に妊娠した患者さんから、[来週から親子で温泉に行く予定でしたが、中止しないといけませんか?]と質問してこられたら、私は「問題ありません。行ってらっしやい」とアドバイスしています。