妊娠したい女性の皆さんへ

不妊で悩む人は年々増えています。どうすれば妊娠に近づけるのでしょうか。

妊活と禁煙、タバコを吸うと卵子が無くなる?!

妊活とタバコの関係

タバコの害は当然理解しているかと思います。我が国の女の人は、懐妊が分かれば、アルコールと同様に禁煙する方が大半を占めますが、「赤ちゃんができてからタバコをやめればいい」と、妊活中はまだタバコを吸う方もいます。「喫煙をストップするとストレスとなるから妊活に悪影響を及ぼす」「タバコを吸っていても妊娠できている人はいる」と口にする方もいます。ですが、何よりもタバコは妊娠に悪い影響をもたらします。二コチンが人体に取り込まれると血管が縮まり、言うまでもない血の流れが悪化するので、卵巣機能の弱まりが生じるのです。それゆえに生理不順や無月経、生殖機能の衰えにつながり、不妊の原因となっています。前の記事での歯周病の内容とのかかわりでいうと、タバコの愛用者には歯周病が多いので、やはり不妊率をアップさせてしまうのです。また、タバコの愛用者の女の人は非喫煙者の女の人に比べて、妊娠パワーが7割位しかないのだとのことです。とくに長期に及ぶ喫煙習慣により、妊娠しづらい体質となってしまうのです。

喫煙で卵子が無くなる?

卵子が早く消費されて尽きる、つまり卵巣予備機能の劣化が起こる原因のひとつも喫煙習慣 です。卵子の総数は、お母さんのお腹の中の赤ちゃんが保持する数がマックスです。誕生後、生理がスタートする前から卵子は次から次へと使用されていき、初潮が起こると、さらに月毎の排卵と同時に卵子も消費されて行くわけですが、その使用の早さには個人差が見られ ます。病気や遺伝子の不具合、癌の治療、肥満などで早発閉経が生じるケースがありますが、喫煙習慣も早発閉経に見舞われる原因となって、閉経して卵子がなくなってしまうと、当然、妊娠不可能になります。当然閉経する10年ほど前から妊娠率はかなりダウンします。我が国の女性の閉経年齢は、だいたい50~52歳程度です。しかし、30代や40代で赤ちゃんを望んでいるのに、もうすでに閉経状態になっている方もいらっしやいます。こういう類の方が皆喫煙習慣者と言い切れるわけではありませんが、赤ちゃんが欲しい方は、妊恬中から禁煙してもらいたいと考えています。