妊娠したい女性の皆さんへ

不妊で悩む人は年々増えています。どうすれば妊娠に近づけるのでしょうか。

妊活中にも歯周病には注意!妊娠に歯周病が悪影響をもたらす

妊活と歯周病の関係

かねてから、妊婦が歯周病に罹患していると、早産や低出生体重児が発症する傾向が強くなることが知れ渡っています。妊娠すると、女性ホルモンのエストロゲンや黄体ホルモンの分泌量が多くなるので、高エストロゲン・黄体ホルモン環境を好む歯周病菌が増加するのです。つわりも口内環境に影響を及ぼし、唾液の分泌が減って、口の中が乾いてくることも歯周病菌の繁殖に結びつきます。この歯周病菌がプロスタグランジンという子宮収縮作用をもつ物質を生じさせ、早産や低出生体重見の発生に陥ってしまうのです。子供を授かると「妊婦歯科健診受診券」が交付され、無料にて歯科健診をやって貰うことが可能なのは、歯周病による早産をストップさせることが原因です。では、妊娠前の妊活中の人では歯周病は大したことではないのかといえば、そんなことはないです。不妊治療を受けている女の人は歯周病が発症しやすくなるという、アメリカ歯周病学会の研究レポートも存在します。

 

妊娠への歯周病の悪影響はかなりある

不妊治療ではエストロゲンや黄体ホルモンなど、十分でないホルモンを補ったりします。その為に、歯周病菌が増加してしまうかもしれないと言われているのです。妊娠前だとしても歯周病菌が増殖すると、免疫やホルモンバランスに悪影響を及ぼすおそれがあり、生殖機能の悪化が危惧されています。また、西オーストラリア大学の研究チームは、20~30代の妊婦3416人をターゲットにチェックをしました。妊娠までの日数は、タバコや体重などの関連を考慮した際でも、健康な口腔の妊婦では平均5ヵ月であったことに対し、歯周病の妊婦では平均7ヵ月もかかっていました。疑う余地なく妊娠しやすさに差があるのです。このリサーチでは妊娠を遅らせる原因として、35歳以上、過体重か肥満、タバコを挙げていますが、リサーチから判明したのは、歯周病を有していると、太りすぎ同じくらいにらい妊娠への悪影響があるということです。妊娠が遅くなってしまう心配は、歯周病の女性が13・9%なのに対して、歯周病でない女性では6・2%と、何と2倍を超えるの開きが出ています。